こんにちは。最近「お客様にメールが届いていないかも…?」と感じたことはありませんか? その原因、もしかしたら Gmail の新しいルールにあるかもしれません。
今年 2025年5月15日 から、Gmail は DMARC(ディーマーク) という認証のチェックをさらに厳しくします。対応が不十分だと、せっかくのメールが迷惑メールフォルダへ行ったり、届かなかったりすることも。そこで今回は、DMARC のしくみと、今すぐできる対策をやさしくご紹介します。
DMARCってなに? まずは基本をチェック
DMARC は Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance の略。かんたんに言うと、「このメールは本当に自社から送ったものですよ」と証明する仕組みです。
インターネット上では、残念ながら企業を装った迷惑メールが増えています。DMARC を設定しておくと、Gmail などの受信側は「このメールは安全」と判断しやすくなり、なりすましメールをブロックできます。
さらに、DMARC にはレポート機能もあり、なりすましの試みを確認できる点も安心材料です。
GmailのDMARC強制モードで何が起こる?
Gmail は以前から DMARC を推奨してきましたが、5月15日 以降は未対応のメールを迷惑メールフォルダやブロックの対象にする可能性が高まります。
定期的にニュースレターを送っている方や、取引先へメールを届けている企業にとっては見過ごせない変更です。トラブルを避けるには、施行前に DMARC を整えておくことが大切です。
対策は3ステップ!思ったよりシンプルです
ステップ1:SPFレコードを設定
SPF(Sender Policy Framework)は「自社ドメインからメールを送っていいサーバー」を DNS に登録するしくみです。まずはここを整えましょう。
ステップ2:DKIM署名を有効化
DKIM(DomainKeys Identified Mail)はメールに電子署名を付与し、途中改ざんを防ぎます。多くのメールサービスでボタンひとつで設定できます。
ステップ3:DMARCポリシーを登録
SPF と DKIM の結果をまとめ、メールをどう扱うか決めるのが DMARC ポリシーです。最初は p=none
(監視モード)で始め、問題がなければ quarantine
、reject
と段階的に強化すると安心です。
もし対策しないと…? 想定されるリスク
- 大切なメールが届かない — 到達率が下がり、お客様に確認してもらえません。
- ブランドイメージの低下 — なりすましメールが出回ると信用を失いかねません。
- マーケティング効果の減少 — 開封率・クリック率が落ち、施策の成果が見えにくくなります。
設定で迷いやすいポイントとコツ
- DNS反映に時間がかかる — 変更後は最大72時間ほど待ってから再チェック。
- p=rejectへの切り替え — 最初は
none
でログを確認し、段階を踏むと安全です。 - 外部メールサービス利用 — 利用サービスのDMARC対応ガイドを必ず確認しましょう。
- レポートの読み方が難しい — 認証失敗の送信元や件数に注目すると現状把握しやすいです。
自社だけでの対応が難しい場合は、弊社におまかせください。
今こそDMARC対策に着手しましょう
Gmail の DMARC 強制モード開始まで残りわずか。SPF・DKIM・DMARC を整備することで、メール到達率とブランド信頼性をしっかり守れます。
この記事を参考に、まずは DNS 設定の確認から始めてみてください。少しずつ進めれば大丈夫です。メールが確実に届く環境を整えて、安心してビジネスを進めましょう。